'20 面白かった小説8選

今年は本を読む時間も結構とることができたので、わりと色々読むことができました。

読んだ中で印象的、面白かった本のご紹介です。

特に並べ方に意味はなく適当で、左からさらっと説明していきます。

 

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往復書簡

-湊かなえ

SixTONES松村北斗くんが読んだという情報を嗅ぎつけて読みました。三島由紀夫の「レター教室」もこういう形式の本で好きでした。この原作に影響を受けて?映画「北のカナリアたち」ができたそうですが、個人的には小説の方が面白かったです。

 

思いわずらうことなく愉しく生きよ

-江國香織

三姉妹をめぐるお話で、圧倒的に女性の友人が多い自分としては「こういう人、いる…」と強く共感し楽しめました。それにしても姉妹という繋がりって強いな〜と思い、少し羨ましかった(自分に兄弟がいないため)。女性による、女性のための小説、という感覚を勝手ながら感じました。

 

妊娠カレンダー

-小川洋子

この方の作品3作目?あたりですが独特な雰囲気が色濃く出ていて面白かったです。村上春樹を読んでいる時のような感覚に近かった気がする。やはり一つ目の「妊娠カレンダー」が少し不気味でおもしろかった。妊娠・出産というものをポジティブに捉えないのって、小説や物語としては初めて触れた気がします。

 

密やかな結晶

-小川洋子

何年も前から見ていたイギリスのVloggerの子が、ブッカー賞候補ノミネートきっかけに読み、良かったと評価していたことをきっかけに読みました(英語でのタイトルは"Memory Police")。小川洋子作品は初めて。美しく でも違和感のある世界が広がっていてゾクゾクしました。少し前に読んだオーウェル1984年を思い出しました。カズオ・イシグロのNever let me goのような雰囲気もあります。

 

カンガルー日和

-村上春樹

村上春樹作品は、昔から 買ったり図書館で借りたりと色々していたのでどれが読んだものか把握できていなかったのですが、こちらも松村北斗くんが好きな本として挙げていたのをきっかけに手に取り、結局今年お初で読みました。結果、とても村上色が強い「いかにも」な短編集でした。一体なんと言えばいいのか、とにかく「濃い」です。これを好きと公言する松村北斗くん、魅力底知れぬ…とハッとしてしまった一冊です。

 

コインロッカー・ベイビーズ

-村上龍

この方のは『限りなく透明に近いブルー』を読んで今回2作目でしたが、そちらと同様にものすごく衝撃的だった。本を読みながら激しい描写で実際に気分がぐわーっと悪くなるの、あまりないのですがこの作品はそうなりました。かなりボリューミーで、読むのに体力が必要で時間もかかりましたが、達成感というか「すごいものを読んだ…」という感覚がありました。帯にある又吉直樹さんの「永遠に読まれ続ける傑作」という言葉に惹かれて手に取ったと思います。

 

-中村文則

こちらはたしか今年とても追いかけた綾野剛さんが好きな(親交も深い)作家、中村文則さんのデビュー作ということで読みました。最後の最後が衝撃的で「えっ………………」となったのが印象的。掏摸、王国も読みましたがラストがあまりに衝撃的で今回は銃を選びました。他も気になるのですが、結構こちらも読むのに体力がいる、精神が削られるので覚悟が要ります。後味が……非常に悪いんですよね。これ、読んでいていいのかなって。でも楽しんでしまう。

 

タイタンの妖女

-カート・ヴォネガット・ジュニア

こちらは、最近追いかけ始めた芸人 空気階段の水川かたまりさんが一番好きと言っていたので気になって読みました。そのあと村上春樹も影響を受けた作家と知り、わりと長いこと村上主義者をやっているのに通ってこなかったことを心から恥じました。お話自体はまさにSFでしたが、意外と読みやすくってスイスイいけました。ストーンヘンジ万里の長城のあたりのくだりなど、すごくワクワクした。次元が違うようなSFもの、自分が普段くよくよしていることがいかにちっぽけか分かるのでやっぱり好きですね。

 

 

 

以上、8作品でした!

普段サーーーッと読んでしまい記憶に残らないことが多いという質の悪い読書生活をしているのですがその中でも印象的だった本たちです。

誰かが面白かったと言っていた、というものはかなり積極的に読めるので、他の方の好きな本を知るのはいつでも知りたい気持ちでいます。

おすすめがある方はリプライでもマシュマロでも、ぜひ教えてください…☺️

 

marshmallow-qa.com

 

来年もたくさん面白い作品に出会えますように。

 

おしまい